既存の建物に手を加えることを「リフォーム」と呼んでいます。ただしリフォームもその程度や中身で「リノベーション」とか「リファイニング」と敢えて別の呼び方をすることもあります。皆さんはその違いが分かりますか?

まずはリノベーション。こちらはただのリフォームではなく、用途そのものまで変更して建物そのものを生まれ変わらせるくらいに手を加えるときに使います。用途変更というのは、「事業用のビルを居住用のマンションにする」のが一例です。確かにリフォームとは区別しないと混乱しますね。

そしてリファイニング。こちらは性能の衰えた、或いはもともと低い構造部分にまで手を加えるもの。例えば耐震性能を現在の基準にあったものまで高めながら行います。リフォームはもとよりリノベーションよりもさらに踏み込んだものですね。

最近では「既存のストックを極力生かそう」という考え方が増えています。昭和中~後期の「大量生産⇒大量消費⇒大量廃棄」は子供でもおかしいと感じるのが今の風潮で、環境への負荷、有限資源の有効活用が真っ先に議論されますよね。

旧耐震基準の建物は日本全国でも相当のストックがあります。自治体も補助金などを出して耐震化を進めておりますが、「いずれ壊す予定のもの」に極力お金を使いたくないというのが本音なので、いずれ頭打ちとなるでしょう。壊す前に知恵を絞ってリフォーム、リノベーション、リファイニングを検討したいですね。ちなみに収益物件化して、家賃収入が入るようになれば、投資家の方に転売しやすいですよ。